はじめに──「その痛み、見過ごしていませんか?」
「最近、肩甲骨の内側がズーンと重い…」 「肩こりがひどくて、背中まで固まってる気がする」
そんな違和感、あなたにもありませんか?
実はその“痛み”、ただの肩こりではなく、肩甲骨の動きの悪さ=からだの警告サインかもしれません。日々のパソコン作業、スマホ、ストレス、運動不足…。気づかぬうちに、背中に疲れが溜まり、放っておくと姿勢の崩れや自律神経の乱れにまでつながります。
本記事では、作業療法士の視点から「肩甲骨の痛みの原因」「体の中で起きていること」、そして今日からできるセルフストレッチ法をご紹介します。
1. 肩甲骨ってどんな役割?
肩甲骨は、背中の上部にある左右の大きな三角形の骨。体幹と腕をつなぐ“ハブ”のような存在です。
- 姿勢の土台を支える役割
- 腕を自由に動かすための可動域を確保
- 呼吸や内臓の働きにも間接的に関わる
肩甲骨は肋骨の上を滑るように動きますが、現代人はこの「滑らかな動き」が失われているケースが多く見られます。
2. 肩甲骨の痛みはなぜ起こる?
肩甲骨まわりは、**日常の小さな“無意識の癖”**によって、じわじわと負担が蓄積していきます。

【主な原因】
- 長時間の前かがみ姿勢(パソコン、スマホ)
- 呼吸が浅くなることによる筋緊張
- 精神的ストレスによる交感神経優位
- 運動不足による可動域の低下
- 同じ側でバッグを持ち続けるなどの左右差
とくに、首や肩を固定し続ける姿勢が続くと、肩甲骨を支える僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋などが過緊張を起こし、炎症や血流不足により痛みやだるさを生むのです。
3. セルフチェック!あなたの肩甲骨、大丈夫?
こんな症状があれば、肩甲骨の機能が落ちているサインかも:
- 肩甲骨の内側に重だるさを感じる
- 腕を上げると背中がつっぱる
- 呼吸が浅く、息苦しさを感じる
- 背筋を伸ばすと肩甲骨が引っ張られる
- 背中が反りにくく、猫背になりやすい

4. 解決策:肩甲骨を“動かして、整える”ストレッチ習慣
【ステップ1】肩甲骨はがしストレッチ
- 壁に背中をつけ、かかと・お尻・背中・後頭部を壁につける
- 両腕を上げ、肘を曲げて壁にペタッとつける
- 肘が離れないように上下に動かす(壁エンジェル)×10回
→ 背中全体がストレッチされ、肩甲骨の可動域が回復していきます。
【ステップ2】肩甲骨なで呼吸法(認知神経的アプローチ)
- 床または椅子に座り、片手を反対側の肩甲骨の上に置く
- 触れている部分に意識を集中しながら、ゆっくり深呼吸
- 吐く息に合わせて「肩甲骨が溶けるように広がる」イメージ
→ “意識して動かす”ことで、脳に正しい感覚記憶を再学習させる方法です。
5. 「ただのストレッチ」では足りない理由
痛みの根本解決には、「どこが動いているかを脳で感じながら動かす」ことが必要です。
これが、認知神経的セルフケアの核心。
- 「この動きで、どんな感覚があるか?」
- 「痛みが出る前と後、何が違うか?」
- 「自分の動きに“気づける”状態か?」
これらを観察しながらストレッチをすることで、脳と身体のネットワークが再構築され、「慢性的な痛み」から卒業できる第一歩となるのです。

6. まとめ:肩甲骨は“心と体”のバロメーター
肩甲骨の痛みは、単なる筋肉の問題ではなく、生活習慣・ストレス・姿勢・呼吸などの総合的な結果です。
今日からできるストレッチと「意識の向け方」で、あなたの肩甲骨は確実に変わります。
1日3分でもOK。からだに触れて、動かして、感じてみましょう。
背中が軽くなると、きっと心も軽くなります。
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