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「“最近ちょっと物忘れ…”は脳のSOS?前頭葉×側頭葉のトレーニングで“脳の老け”を止める」

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朝、冷蔵庫の前で立ち止まる。「あれ?何を取りに来たんだっけ…」
日用品の名前が出てこない。テレビの俳優の名前がすぐに浮かばない。
「私、ちょっとヤバい?」と不安になる瞬間——
でも、それは誰にでも訪れる“脳の揺らぎ”なのです。

脳の老化は、ある日突然やってくるのではなく、日々の生活の中で少しずつ静かに始まるもの。

そんなときこそ注目したいのが、前頭葉と側頭葉
この2つの脳の部位が、あなたの「忘れやすさ」「判断力の低下」「感情の起伏」に深く関わっています。

そして、嬉しいことに——
脳は、年齢に関係なく鍛え直せる“しなやかな臓器”なのです。

作業療法士として、多くの方の生活の中での「気づき」や「変化」を支援してきた経験から、今回は認知機能と前頭葉・側頭葉の働き、そしてそれを日常で活かすコツをお伝えします。


1. 「記憶力が下がった?」と思ったら読む、前頭葉と側頭葉の役割

◆ 前頭葉:あなたの「指令塔」

思考・判断・感情コントロール・行動決定など、人間らしい生活を支えているのが前頭葉
ここがうまく働かないと、

  • ぼーっとする
  • 感情が爆発しやすくなる
  • 判断ミスが増える
  • 物事を計画的にできない

…といった不調が現れます。

40代を過ぎると、ストレスや慢性的な疲労によって、この前頭葉の活動が低下しやすくなるのが現実です。


◆ 側頭葉:あなたの「記憶と感性の倉庫」

耳の上あたりに位置する側頭葉は、

  • 言語理解
  • 聴覚処理
  • 経験の記憶
    を司る、“過去の私”がたっぷり詰まった場所です。

この部位が元気だと、「人との会話」や「名前の記憶」「感動する力」が高まり、人生の彩りが豊かになります。


2. 側頭葉→前頭葉:脳の“連携プレー”が大切

脳は、部位単独で動いているわけではありません。

  • 側頭葉が「記憶や知識・言葉」を提供し、
  • 前頭葉が「それを使って今どうするか」を判断する。

この連携が、「忘れにくい脳」「考える力のある脳」を作っているのです。
側頭葉を活性化させることが、前頭葉を正しく働かせる土台になる。

この仕組みを知ることが、認知機能のメンテナンスの第一歩です。


3. 側頭葉を活かして、前頭葉を目覚めさせる生活術

【1】「声に出す」ことを習慣に

  • 会話は“最高の脳トレ”。
  • 1日3分、今日の出来事を「声に出して誰かに話す」だけで、側頭葉が元気になります。

【2】スマホ検索を“我慢”して、脳検索!

  • 「あれ、誰だっけ?」をすぐ調べるのではなく、思い出す時間をつくることが、側頭葉のトレーニングになります。

【3】感情を動かす時間をつくる

  • 音楽、映画、日記、感動的な話——
  • 感情と記憶を結びつける体験が、脳全体に活力を与えます。

4. 誰でもできる!脳の連携エクササイズ3選

◆ エクササイズ1:「おしゃべりウォーキング」

  • ウォーキング中に「昨日の夜ごはん」「思い出の旅行先」などを思い出して話す。
    → 運動+記憶+会話の複合刺激で、前頭葉と側頭葉を同時に活性!

◆ エクササイズ2:「逆ルーティン」

  • 利き手と反対の手で歯を磨く
  • 帰り道をいつもと変えてみる
    → 日常の“いつも通り”を崩すだけで、脳はフレッシュな刺激を受け取ります。

◆ エクササイズ3:「即興しりとり日記」

  • 最後の言葉で次の文を書くミニゲーム付き日記
  • 「今日の晩ご飯はカレー。れ…レタスが足りなかった」など、遊びながら記憶と言葉を強化


5. 【専門家の視点】作業療法士が伝えたい、認知機能と“生活の質”の深い関係

作業療法士として日々多くの方と接する中で感じるのは、認知機能の衰えが生活そのものを小さくしてしまうという現実です。

  • 「外出が億劫になった」
  • 「人との会話に自信が持てなくなった」
  • 「やりたいことはあるのに、何から始めていいかわからない」

このような変化は、**前頭葉や側頭葉の“働きにくさ”**が背景にあることも少なくありません。

でも逆にいえば、脳がもう一度“使える感覚”を思い出せれば、人は驚くほど元気になるのです。


◆ 日常動作が“リハビリ”になる

作業療法の基本は、「日常生活そのものを、心と体のトレーニングに変えること」。

たとえば…

  • 買い物に行く → 記憶・判断・段取りの総合トレーニング
  • 料理をする → 感覚・注意力・段取りの統合的訓練
  • 会話を楽しむ → 側頭葉と前頭葉の活性化

これらはすべて、**認知機能を支える立派な“リハビリ”**です。
だからこそ、「病院での訓練」だけでなく、日常そのものが脳を元気にするフィールドなんです。


◆ 作業療法士がすすめる「3つの生活リハビリ習慣」

  1. 「日課」をルーチンにしない
     → 毎日少しずつ、手順や順番を変えてみましょう。脳に新しい刺激が加わります。
  2. 「やることリスト」は声に出して読む
     → 書いて、読んで、声に出す。複数の感覚が脳を活性化します。
  3. 「心が動く体験」を週1で作る
     → 感動する映画、音楽、風景、誰かとの会話……“感情を動かすこと”が側頭葉に効きます。

◆ メッセージ:脳は「わたしらしさ」を取り戻す力を持っている

「私、もう年だから…」
その言葉の裏には、「このまま何も変わらないかもしれない」という諦めが潜んでいます。

でも、脳には“変われる力”=可塑性があり、作業療法の視点からもそれは確かに確認されています。

日々の生活こそ、最高のセルフリハビリの場。
あなたの“生きてきた感覚”を呼び起こすようなアプローチを通して、「私らしさ」をもう一度取り戻すお手伝いがしたい。
それが、私たち作業療法士の願いでもあります。


6. まとめ:脳の老化は、“気づき”から止められる

前頭葉と側頭葉は、まるで親友のような存在。
片方が疲れていると、もう片方も調子を崩します。

でも安心してください。
脳は、今日からのちょっとした“使い方”で、生き生きと働き出します。

  • 人と話す
  • 記憶をたどる
  • 小さな冒険を日常に取り入れる

これらすべてが、あなたの脳に“若返り”のスイッチを入れる行為です。

「年だから…」ではなく、**「今日から脳を喜ばせる選択をしよう」**という視点で、自分の未来を守っていきましょう。


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