神秘的(マゼンダ)

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前回は、無色の話を行いました。無色はなにも組織がない状態で、家族などの血縁関係のみで構成されている。

しかしその中には長とかリーダーの存在はなく、他人と自分を区別ができない時期とされていた。

神秘的パラダイム(マゼンダ)

およそ、一万五〇〇〇年前、一部の研究者が「神秘的な」と名付けた意識ステージへ移行し始めた。

集団の規模も小さな家族から数百人の人々で構成される部族へと拡大した。

心理的にも認知的にも、複雑な物事に対して対処できる能力へ飛躍する大きな一歩となった。

自分自身が世界の中心にいるが、肉体的にも感情面でも、「自己」と「他者」を概ね区別している。

しかし、原因と結果に対する理解は不十分なため、世界全体が神秘的に満ちている。

例えば、雲は自分を追いかけてくる

日頃の行いが悪いと天気が悪くなって、天罰が下る、というような思考になる。

この不思議な世界を沈めるために、儀式をおこなったり、古老や巫女に従うことで安心感を得ようとする。

「今」を生きており、過去と混在して物事を考える人もいるが、「将来」を予想する人はほんどいない。

暴力や殺人の割合が高く、「死」への恐れは極めて乏しい。

高齢者には特別な地位が与えらるが、この段階でも組織は存在していない。

このステージになると

感覚運動差異(自分の指をかむときの感覚は、毛布をかむときとは異なる)

感情差異(自分は自分の生みの親ではないが、母親がそばにいると不思議と安心感を覚える)

獲得していき、子供には適切な教育をいくこととなる。

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