夜中にふと目が覚め、しばらく眠れない。
時計を見るたびに焦りだけが募り、「またか…」とため息をつく。
そんな“中途覚醒”に悩む人は、決して少なくありません。特に40〜50代にさしかかると、ホルモンバランスの変化や仕事・家庭のストレスが重なり、睡眠の質そのものが揺らぎやすくなります。
本記事では、なぜ中途覚醒が起こるのか。その背後にある「自律神経」や「ストレス」「睡眠ホルモン」といった身体のメカニズムを丁寧に解説しながら、今日からできる対策法をご紹介します。
「しっかり眠れた」と感じられる朝を迎えるために。あなたの睡眠を整えるヒントになりますように。
なぜ中途覚醒が起きるのか? 〜眠りのメカニズムを知る〜
1. 自律神経の乱れが引き金に
自律神経には、日中に活発になる「交感神経」と、リラックス時に優位になる「副交感神経」があります。
睡眠中は、本来、副交感神経が優位になり、深く穏やかな眠りをサポートします。
ところが、ストレスや不規則な生活が続くと、夜間でも交感神経が高ぶったままになりやすく、睡眠の途中で目覚めてしまうことがあるのです。
✅ こんな人は要注意!
- 寝る直前までスマホ・PCを見ている
- 日中、緊張状態が続いている
- 常に“考えごと”が頭から離れない
2. ホルモンの影響(特に40〜50代)
加齢とともに「メラトニン(眠りを促すホルモン)」の分泌量は減少します。
さらに女性であれば、更年期に差しかかると、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの変動が、自律神経のバランスに影響し、不眠や中途覚醒を引き起こすことも。
🌙 メラトニンをしっかり分泌するには?
- 朝の光を浴びる(分泌のスイッチが入る)
- 就寝1〜2時間前のブルーライトを避ける
- 暗い部屋で眠る習慣をつける
3. 血糖値の乱高下も原因に
就寝前に甘いものやアルコールを摂ると、血糖値が急上昇したあと急降下し、それが中途覚醒のきっかけになることもあります。
深夜に交感神経が刺激され、「空腹」「体温調整」「トイレ」などの生理的欲求に敏感になるのです。
🛌 中途覚醒を防ぐには?今日からできる7つの習慣
- 寝る前の「脱スマホ・脱思考」習慣
→ スマホやPCのブルーライトを避け、脳を刺激から解放。考えごとは紙に書き出して頭を空っぽに。 - 就寝前のルーティンを決める
→ ストレッチ、ハーブティー、アロマ、呼吸法など、体に「これから寝る」と教える儀式を。 - 朝の光をしっかり浴びる
→ 起床後すぐにカーテンを開け、太陽の光で体内時計をリセット。夜のメラトニン分泌を促す。 - カフェイン・アルコールの摂取タイミングを見直す
→ カフェインは寝る6時間前までに。アルコールは一時的な眠気でも深い睡眠を妨げる。 - 血糖値の急変動を防ぐ夜食の工夫
→ 夜は甘いものや高GI食品を避け、空腹感が気になるときはナッツやバナナなど低GIの軽食を。 - 深部体温を下げる入浴タイミング
→ 就寝の90分前に40℃のお湯で10〜15分の入浴。体温が下がるタイミングで自然な眠気が訪れる。 - 「副交感神経スイッチ」を入れる呼吸ワーク
→ 吸う4秒・吐く8秒の腹式呼吸を3セット。緊張をほどき、心と体を休息モードへ。
🛏️ おすすめ習慣:
- 寝る30分前には照明を落とし、静かな読書や深呼吸を。
- 頭の中の考えは紙に書き出して「一旦、外に出す」ことも効果的。

心と体を整える「副交感神経スイッチ」実践ワーク
🌿 1分呼吸ワーク
「吸う:吐く=4秒:8秒」の腹式呼吸を3セット
→副交感神経が優位になり、心拍数が穏やかに。
🛀 40℃の湯に10分浸かる
→入浴後90分後に深部体温が下がり、眠気が訪れるリズムが整います。
まとめ|睡眠は“生き方”のバロメーター
中途覚醒は、ただの「睡眠の問題」ではありません。
それは、日中のストレスや生活習慣、さらには心の在り方を映し出す“鏡”とも言えるのです。
だからこそ、無理に「眠らなきゃ」と焦るよりも、まずは整った日中を過ごすことが夜の眠りの質に繋がります。
🌙 夜中に目が覚めたら
「あ、今、自律神経が乱れてるんだな」と気づくだけでも第一歩。
ご自身を責めずに、少しずつ体を整える習慣を取り入れていきましょう。

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